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飲食店のDXに欠かせない「モバイルオーダー」とは? 客単価アップと人件費改善を同時に実現!

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モバイルオーダー導入で業務効率化を実現。『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』など飲食店30店舗以上を展開する株式会社心 営業部・横浜エリアマネージャーの叶田剛大氏

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近年、飲食業界に浸透している「モバイルオーダー」。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を活用して商品を注文できるシステムで、大手飲食チェーン店だけでなく、個人経営の居酒屋、カフェなどでも導入が進んでいる。

業務効率化や人手不足の解消など様々なメリットがあり、導入を検討している飲食店も増えている一方、自店に本当に必要なのか、どのサービスを契約すればいいのか悩むケースもあるだろう。そこでここでは、モバイルオーダーの種類やメリット、導入の際に気をつけたいポイントを解説。さらに、モバイルオーダーの導入店である『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』を取材し、その効果について語っていただいた。

モバイルオーダーとは?

モバイルオーダーとは、スマートフォンやタブレットなどのデジタル端末を使って商品の注文や決済を行う仕組みのこと。利用シチュエーションによって主に以下の2つに大別される。

①イートイン型
②テイクアウト型

①イートイン型は、店内飲食の利用客が着席後、自身のスマートフォンを使って料理や飲み物などを注文するシステム。卓上に設置されているタブレット端末などから注文するセルフオーダーシステムとは異なり、お客様自身のスマートフォンでQRコードを読み取り、メニュー表の閲覧や注文を行う。お客様自身が好きなタイミングで注文でき、個々のスマートフォンから注文可能なため、居酒屋や食べ放題の店のように注文回数が多い業態での利用や、グループ客での来店時などに便利だ。

②テイクアウト型は、テイクアウトの利用客がQRコードを読み取ったり、アプリをダウンロードしたりして事前注文・決済できる仕組みのこと。来店前に注文でき、受け取り時間の指定なども可能なため、ピークタイムの待ち時間の緩和などに有効だ。

飲食店の卓上に設置されたQRコードをお客様がスマートフォンで読み込むと、メニュー表を表示させることができ、そのまま注文できる(撮影:情緒個室Dining 楓 横浜駅前店)

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モバイルオーダーを導入するメリット

モバイルオーダーの導入は、飲食店の経営にとって様々なメリットをもたらす。主なものを以下に紹介しよう。

①オーダーミスの削減による食材ロスやトラブルの減少
②ホールスタッフがオーダー以外の業務に集中できる
③ホールスタッフの人件費削減や人手不足の解消につながる
④機会ロスの軽減による客単価アップ
⑤注文データを分析し、販売戦略などに活かせる

①オーダーミスの削減による食材ロスやトラブルの減少
お客様自身の操作で注文を行うため、スタッフによるオーダーの聞き間違いや打ち間違いといった人為的ミスがなくなる。オーダーミスによるトラブルや食材ロスのリスクが低減される。

②ホールスタッフがオーダー以外の業務に集中できる
客席まで注文を取りに行き、それを厨房に伝える、といったオーダー業務を大幅に減らせるため、ホールスタッフは料理のスピーディーな提供や接客サービスなど、他の業務に集中できる。また、モバイルオーダーはキャッシュレス決済との相性もよく、スマートフォンで決済まで行えるタイプでは、レジ業務の負担も大幅に削減できる。飲食店のレジ業務は社員やある程度経験のあるスタッフが担うことが多いが、お客様自身が決済まで行う場合、経験の浅いアルバイトスタッフでも対応することが可能だ。

③ホールスタッフの人件費削減や人手不足の解消につながる
オーダーにかかる時間を大幅に削減できるため、ホールスタッフの人数を減らすなどより適正な人材配置が可能に。人件費の削減や人手不足の解消につながる。

④機会ロスの軽減による客単価アップ
従来の飲食店のように店員を呼ぶ必要なく、お客様が好きなタイミングで注文できるため、注文数が増えやすく、それによる客単価の向上も期待できる。

⑤注文データを分析し、販売戦略などに活かせる
お客様の注文履歴を来店データなどと組み合わせ、注文傾向や価格帯別の販売動向などを分析することで、より適正な人材配置やオペレーションの効率化を実現でき、さらにメニュー開発や提供価格の調整、販売促進などへも活用できる。

お客様自身のスマートフォン以外に、店のハンディ端末などと併用する店も(撮影:情緒個室Dining 楓 横浜駅前店)

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モバイルオーダーを導入する際のチェックポイント

モバイルオーダーを導入する場合、実際に操作するのはホールスタッフなどの従業員だ。そのため、アルバイトや外国人スタッフなども含め従業員全員が使いやすいものを選ぶことが第一だ。端末の操作性に加え、多言語対応しているかもチェックしたい。

また導入に際しては、初期費用や月額費用などのコストが発生する。費用は、店舗規模や端末数によって変わってくるため、導入によって実現できる業務効率化や人件費の削減率などと照らし合わせて、最適なシステムを選びたい。

モバイルオーダーは飲食店とお客様、双方にとってメリットが多いシステムだが、まれにシステム障害などのトラブルがあることも念頭に置き、不具合が起こったときの対応についても準備しておきたい。

『Airレジ オーダー』の導入で客単価アップと人件費改善を実現!

ここからは実際に、モバイルオーダーを導入し業務の効率化に成功している事例を紹介しよう。『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』など飲食店30店舗以上を展開する株式会社心 営業部・横浜エリアマネージャーの叶田剛大氏に話を聞いた。

『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』の店内。2人、4人といった少人数から10人以上の宴会まで対応(写真提供:情緒個室Dining 楓 横浜駅前店)

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神奈川・横浜駅からほど近い『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』は、名古屋コーチンの串焼きや手羽先の唐揚げを中心としたお酒に合う創作料理が評判の居酒屋だ。店名にあるように、120席ある客席のほとんどが半個室の造りとなっており、和風の落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる。主な客層は20~40代で約7割を男性客が占めており、会社の宴会やカジュアル接待などのビジネス利用も多い。

同店では、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、2020年にモバイルオーダーを導入した。「コロナ禍で、少ない人数で店を運営しなくてはならない状況だったこともあって導入しました。以前から、予約管理・台帳アプリ『レストランボード』などを活用していた関係で、同じリクルートのサービスである『Airレジ オーダー』を選びました」(叶田氏)。

モバイルオーダーは「接待などスタッフの介入をできるだけ減らしたいシチュエーションにも効果的」と叶田氏

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ホールスタッフの業務負担が軽減され、1~2人少ない人数での営業が可能に

『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』は3フロアに客席が分かれているため、ホールスタッフを各フロアに配置するほか、フロントで全体を管理。以前は、客席に呼び出しベルを設置し、呼び出しを受けてからスタッフが直接客席に伺って注文をとっていたため、オーダーのたびに階段を行き来する必要があった。モバイルオーダー導入後は客席から直接注文が厨房に届くため、ホールスタッフの負担が大幅に減少。導入後は、ホールスタッフの数を常時1~2人減らすことができたという。

同店では、客席で読み取るQRコードに加え、従業員が操作するハンディ端末(iPhone)も5台用意し併用している。お客様との接点が少なくなりすぎないように、現在はファーストドリンクのオーダーをスタッフが直接客席に伺って受けるようにしている。

「端末は操作がシンプルなので、スタッフへの移行もスムーズでした。また、紙のメニュー表も卓上にセットしているので、お客様から使いにくいといった声もほとんどありません」(叶田氏)。

『Airレジ オーダー』はシンプルな操作性で使い勝手がいいのが特徴

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気軽な注文を促し、客単価が200円アップ

「モバイルオーダーのもう一つのメリットは、お客様が好きなタイミングで注文できることです。従業員を呼ぶストレスがないので注文数が増え、客単価が200円ほどアップしました」と叶田氏。お客様がメニューを選びやすいように、モバイルオーダーの画面は、「前菜」や「サラダ」、「焼き鳥」などに分類されており、カテゴリーの種類や表示する順番は店ごとに自由に設定できる。

「一番上におすすめメニューを配置することで推したいメニューの訴求ができますし、一度注文したメニューは『おかわりボタン』でスムーズに追加注文できる点も便利です」(叶田氏)。

看板商品の焼き鳥はモバイルオーダー導入後、1本から気軽に注文できるように(写真提供:情緒個室Dining 楓 横浜駅前店)

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とりわけ看板メニューである焼き鳥は1本から注文でき、さらにタレや塩といった味付けも選べるため、口頭で注文を聞くと時間を要する上にオーダーミスなども起こりやすかった。その点、モバイルオーダーではお客様自身が入力するためそうした不安要素も回避できる。「オーダー業務にかかる時間が減らせた分、料理の提供スピードを強化でき、お客様満足度の向上にもつながっていると思います」と叶田氏。

現在は、すでに導入していたPOSレジアプリの『Airレジ』をはじめ、経営サポートサービスの『Airメイト』、シフト管理サービスの『Airシフト』などと連携させ、メニュー分析やシフト管理、売上管理などを行なっており、「データがすべて数値化されるので分析がよりしやすくなった」という。

モバイルオーダー導入なら、お得な特典実施中の『Airレジ オーダー』がおすすめ!

人件費・食材費などコストの高騰や、人手不足といった課題を背景に、飲食業界では急速にDX化が進み、モバイルオーダーは今後ますます増えていくと予測される。接客面でのマイナスイメージや導入コストなどの懸念事項はあるものの、そうした不安要素を上回るほどの業務効率化や人件費の削減を実現できている事例も少なくない。

『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』で導入された『Airレジ オーダー』では、導入に必要な機材セット最大約25万円分がもらえる特典を実施中。加えて、月額費用が1年間無料になる特典もついており、初期導入費用・月額費用0円で1年間利用することが可能だ(いずれも2025年4月現在。申し込みや対象プランの条件あり)。

モバイルオーダーのメリットやデメリットをきちんと理解したうえで、こうした特典も活用し、導入を検討してみてはいかがだろうか。

■『Airレジ オーダー』の製品概要はこちらから

※特典は数に限りがあり予告なく変更、終了の可能性があります。今後も同様の特典を実施する場合があり、特典内容が変更になる可能性があります。
※特典をお申込みの際は、特典条件・注意事項を必ずご確認ください。

『情緒個室Dining 楓 横浜駅前店』
住所/神奈川県横浜市西区南幸1-5-27 昇ビル2F・3F・4F
電話番号/045-312-3882
営業時間/月~金・祝前日16:00~L.O.23:30、土日祝15:00~L.O.23:30
定休日/元日
席数/120

[提供] 株式会社リクルート

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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