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「食べログアワード2025」発表。「Gold」は『北野坂 木下』『馳走西健一』など35店

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

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掲載件数約87万店(2024年11月時点)のレストラン検索・予約サービスの「食べログ」は2025年1月29日、「The Tabelog Award 2025(以下、食べログアワード)」の授賞式を開催し、結果を発表した。「食べログアワード」は「おいしいを、讃えよう。」をキャッチコピーに2017年から開催されており、2025年で9回目だ。今回は、「食べログアワード2025」の受賞店と授賞式の内容を紹介する。

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652店がノミネートされ、オープンから5年以内での「Gold」受賞が4店

「食べログアワード」は、食べログユーザーの評価をもとにしたアワードで、過去1年間の対象期間のうち、累計1か月以上、食べログの点数が4.00を超えた店がノミネートされる。ノミネート店(652店)に対する食べログユーザーによる投票(投票期間:2024年10月30日~11月11日)を実施し、「Gold」「Silver」「Bronze」の各賞と、「Best New Entry」「Best Regional Restaurants」の部門賞が決定。「Chefs’ Gold」はノミネート店の料理人による投票で決定した。

2025年度は、「Gold」(この国のどこにあったとしても、生涯通い続けたいお店)は35店、「Silver」(一生に一度は味わっておきたい、匠の技に出会えるお店)は151店、「Bronze」(レストランを語るなら、押さえておきたいお店)は466店が受賞した。

また、「Best New Entry」(今年最も飛躍した初ノミネート店)は10店、「Best Regional Restaurants」(料理を通して、その土地の風土や文化を深く味わえるお店)は8店、「Chefs’ Gold」(シェフが選ぶ、この国のどこにあったとしても生涯通い続けたいお店)は13店が選ばれた。

2025年に「Gold」を初めて受賞したのは7店で、そのうち『北野坂 木下』『橦木町 しみず』『馳走西健一』『レストラン ナズ』は、オープンから5年以内での受賞となった。

今回初めて「Gold」を受賞した『馳走西健一』の西健一氏は、「営業中は100%の出来を狙っているが結果的に改善した方が良いことはあるので、振り返って改善し、常に100%を目指しています。“この店があって良かった”“あなたの料理を食べられて良かった”と一人でも多くの方に言っていただける料理人になりたい」と語った。

また、「Bronze」を受賞した『6』は沖縄県のレストランとして初受賞、『らぁ麺 飯田商店』がラーメンジャンルで初めて「Silver」を受賞した。

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

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【「食べログアワード2025」受賞店一覧】
「Gold」「Best New Entry」受賞店は以下の通り。

■「Gold」受賞店
『蒼』(東京都/イノベーティブ)
『アカ』(東京都/スペイン料理)
『飯田』(京都府/日本料理)
『う嵐』(滋賀県/うなぎ)
『温石』(静岡県/日本料理)
『かさ原』(東京都/焼鳥・鳥料理)
『片折』(石川県/日本料理)
『北野坂 木下』(兵庫県/イタリアン)
『銀座 しのはら』(東京都/日本料理)
『茶禅華』(東京都/中華料理)
『さわ田』(東京都/寿司)
『シェ・イノ』(東京都/フレンチ)
『橦木町 しみず』(愛知県/日本料理)
『新ばし 星野』(東京都/日本料理)
『鮨 あらい』(東京都/寿司)
『鮨 一幸』(北海道/寿司)
『鮨 さいとう』(東京都/寿司)
『鮨 さかい』(福岡県/寿司)
『鮨 三心』(大阪府/寿司)
『啐啄 つか本』(京都府/日本料理)
『近松』(福岡県/寿司)
『馳走西健一』(静岡県/フレンチ)
『天寿し 京町店』(福岡県/寿司)
『道人』(京都府/日本料理)
『成生』(静岡県/天ぷら)
『日本橋蛎殻町 すぎた』(東京都/寿司)
『日本料理 晴山』(東京都/日本料理)
『仁修樓』(京都府/中華料理)
『東麻布 天本』(東京都/寿司)
『プレゼンテ スギ』(千葉県/イタリアン)
『ペレグリーノ』(東京都/イタリアン)
『松川』(東京都/日本料理)
『柚木元』(長野県/日本料理)
『レヴォ』(富山県/イノベーティブ)
『レストラン ナズ』(長野県/イノベーティブ)

■「Best New Entry」受賞店
『イル アオヤマ』(愛知県/イタリアン)
『鮨 めい乃』(東京都/寿司)
『田中圭英』(大阪府/中華料理)
『CHIUnE』(東京都/イノベーティブ)
『徳ㇵ本也』(京都府/日本料理)
『とり茶太郎』(東京都/焼鳥・鳥料理)
『日本料理 研野』(京都府/日本料理)
『ぬま田』(大阪府/天ぷら)
『薪鳥新神戸』(東京都/焼鳥・鳥料理)
『明寂』(東京都/日本料理)

「Best Regional Restaurants」も6ブロックから8店選出

昨年までは東西で2店舗選出だった「Best Regional Restaurants」は、今年該当エリアが6ブロックに細分化され8店舗に増えた。受賞したのは北海道『余市SAGRA』、山形県『出羽屋』、神奈川県『鎌倉 北じま』、静岡県『温石』、滋賀県『う嵐』、島根県『美加登家』、広島県『AKAI』、長崎県『pesceco』。

日本料理の『出羽屋』佐藤治樹氏は「まずうれしい気持ちがたくさんです。天然の食材を使っているのでそれを支えてくださる方々に感謝したいです」と喜びのコメントを寄せた。

「食べログアワード」の授賞式は、1月29日に帝国ホテル「孔雀の間」で開催された。昨年に続きフリーアナウンサーの笹川友里氏と俳優の石黒賢氏が司会を務め、全国の料理人が一堂に集まる中、部門賞、の各賞と「Gold」「Silver」「Bronze」が発表された。

「食べログアワード」の授賞式については、後日公式YouTubeチャンネルでダイジェスト版が配信予定となっている。

■「The Tabelog Award 2025」公式サイト
https://award.tabelog.com/

■公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@TheTabelogAward

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富江弘幸

ライター: 富江弘幸

ビールライター、編集者。出版社などでライター・編集者として活動し、中国留学、英字新聞社勤務などを経てビールライターに。ビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)。https://localandbeer.com