2015年の食のトレンドを一挙公開！　注目すべきは「スーパーフード」

「ファッション的な注目を集めたサードウェーブの流行後、落ち着くかと思ったコーヒー業界が、今年もザワついています。 先日オープンした『ブルーボトルコーヒー』の陰に隠れがちですが、昨年から実力派ロースターの開店が後をたたず、東京だけではなく地方都市でもマイクロロースターが定着しつつあります。
その理由としては、コーヒーショップで焙煎を行うことが一般的になってきたうえ、消費者のライフスタイルにも自分で豆を挽いてドリップすることが浸透し、豆にこだわる人が増えてきたことが考えられます。
また、外国人旅行者の観光ルートに『リトルナップコーヒースタンド』や『オモテサンドウコーヒー』が組み込まれるなど、欧米からの高い注目度も窺えます。 今後は日本のロースターが海外出店をして話題になったり、海外ロースターとコラボする機会も増えてくると思います」

「スーパーフードとは、一般の食品より栄養価が高く、栄養バランスにも優れた食品を指します。 昨年からアメリカ・西海岸のセレブたちが取り入れだし、それがきっかけで現在日本でも注目が集まっています。
すでに定着したアサイーやココナッツ（オイルが大人気）のほか、スピルリナやチアシード、クコの実、ブロッコリースプラウトなどの食材が人気を集めそう。 『ウェスティンホテル東京』が朝ごはんメニューに取り入れるなどの動きもあり、食材を買うだけではなく、実際にそのメニューを食べられる場所も増えていくと思います」

「地方活性や生産者支援などの活動が盛んなこともあり、よりローカルな食品に注目が集まりそう。 例えば農家が作るジャムやペーストなどの食料品や、農家に併設されたレストランやカフェ、オーベルジュなどが多く登場し、地方ブランドがさらに確立していくと思います」

「北陸新幹線の開通などもあり、金沢に注目が集まっています。オーソドックスなものではなく、老舗がリプロダクトするモダンでおしゃれな和菓子が増えそう」

「シャルキュトリを自家製で作る飲食店が増加中。 最近はエキュート品川の『バルマルシェコダマ』の朝食ビュッフェも連日の行列で話題です。 今後は量り売りの高級シャルキュトリを持参して友人宅でホームパーティーを楽しむなど、家で嗜むスタイルが浸透していくと思います」

最近、大きな話題となった『ブルーボトルコーヒー』、そして名バリスタがいると人気の『リトルナップコーヒースタンド』は、ローカルな立地にありながらも、東京をはじめ世界中からコーヒー好きが集まります。 この“わざわざ足を伸ばしてでも行きたい！”と思える良店が、全国に次々と登場しているのも、近年の食文化の特徴かもしれません。

「さきほどのスーパーフードでも触れた、栄養価が高く、目新しさもある食材が人気を集めそうです。 現在、店舗で見かけるのは『サンフード』『ピュアシナジー』のものが多いですが、今後さらに輸入ブランドの扱い数も増えていくはず。
また、カカオニブなども製菓用素材としてさらに注目を集めそう。 ビーントゥバーブームの影響もあり、カカオ品種にこだわりを持つ人が増えてきそうな気配です。 ビーントゥバーの注目店で、カカオニブの販売をしているところもありますので、気になる方はトライしてみては？」

「アーモンドミルクがココナッツオイルの代わりとして注目を集めそう。生アーモンドから自家製アーモンドミルクを作る店も登場するなど、新たな料理用食材としての期待が高まっています。 また、アーモンドミルクを使った飲料にも注目です。 栄養バランスが良いうえ、コクがありつつさっぱりした味わいは、一度味わうとヤミツキに」

「パクチーブームが来ていたり、メキシカンフードの店が増えつつあったり、クミンとラムを使う中国東北料理の店が大盛況だったり……。 今年はレストランや自宅での料理に、より多様なハーブ・スパイスが使われ出すと思います。 パンやスイーツの材料としても広がっていきそうですね」

とにかく今年はスーパーフード関連の食材に注目が集まりそうですね。 例えばチアシードのジュースは、見た目はなかなか個性がありますが、飲んでみると意外と美味しい。 すでにダイエット女子から高い人気を得ているので、これが一般的に普及していくのも時間の問題と言えそうですね。