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路地裏の人気店『ダイカンヤマパンダ』。中華×ナチュラルワインを武器に“大人”を集客

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カウンターは9席。この他に2席のハイテーブルが3卓ある

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「中華×ナチュラルワイン」は飲食業界における2024年のキーワードの一つとして挙げられるのではないだろうか。代官山で2023年5月にオープンした『ダイカンヤマパンダ』もそのトレンドの中で早くから注目されてきた一軒だ。

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代官山の路地裏に誕生した、シンプルモダンな空間の中華酒場

『ダイカンヤマパンダ』があるのは商業施設「Sarugaku」の中。代官山の中心地にありながら旧山手通りから路地を入った静かな場所だ。地下1階、地上2階の白くコンパクトな建物6棟の中にショップや美容院、飲食店などが入っているが、どの店舗も目立つ看板は掲げておらず、小さな街のような体裁をなしている。

その奥の棟まで進むと、階段にパンダのマークの灯りを見つけることができる。見上げた先の2階にあるのが『ダイカンヤマパンダ』だ。

店内はカウンターやテーブル、椅子に木材を使用、その他はグレーで統一しており、ガラスの吊り照明がモダンなテイスト。吊り棚に並ぶせいろからここが中華料理の店であることがかろうじてわかるが、シンプルな内装ゆえ、一見するとどんなジャンルの店なのかはわかりづらい。

「本当は昔ながらの町中華のように、ビールケースが並んでいるような雑多なインテリアにするつもりでした。ただ、若くスタイリッシュな雰囲気のスタッフに任せることにしたので、店もこぎれいな内装に方向転換しました。それに、この業態が万一うまくいかなかった場合を考えて、どんなジャンルでも対応できそうなシンプルな内装がいいかなとも思いました(笑)」

オーナーの河野裕志氏は笑顔でそう語った。

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難波美枝

ライター: 難波美枝

ライター・エディター。プロ向けのフランス料理専門誌の編集部におよそ10年在籍した後、フリーランスに。料理雑誌やワイン専門誌、Webなどで星つきレストランからビストロ、バルまで、幅広く取材。